ロルフプラクティショナーしずの日記
自分の中の勝ち犬・負け犬
「からだ」から今の心の状態を感じるのがゲシュタルト療法。
分析やアドバイスは一切しない。
自分のきづきが癒しになっていくことを大切にする。
からだは心そのもの。どうやって感じていったらいいのか・・という
ゲシュタルト療法の入門書だ。
エサレンのトレーニングの中で、ゲシュタルトセラピーのワークは体験していたけれど、
理論的に学んだり、文章化したものを読んでいなかったので
改めて確認することがたくさんあった。
本の中で、パールズが「勝ち犬=top dog」「負け犬=under dog
(正式にはbottom dog)」と呼んだ自分の中にある2つの心の状態が紹介されていて
最近の自分のテーマとつながり印象に残った。
「こうしなさい」「ああしなさい」と、いつも正しい事をいうトップドッグ。
「でものんびりしたいんだー。」と、いつもやろうと決めたことを
途中でやめてしまう負け犬のアンダードッグ。
この2匹はよくケンカします。
ほとんどの場合、2匹のゲームは終わらないのです。
私も毎日2匹のイヌの駆け引きを些細な事柄でもしているもんな。
勝ち犬は、思考の代表。人間の理性や社会規範に従おうとする「知性の声」です。
負け犬はからだの中に住んでいる心の声。
こころ、からだ、感情、直感などに従う、「ホンネの声」。
この2匹のイヌの吼え合いゲームを終わらせるには、
負け犬の声を認めてあげることにあるといいます。
実は、エネルギーを持っているのは負け犬の方で、自分の本音の方なんです。
勝ち犬の声は、赤ちゃんの時には聞こえません。
社会生活や家族の中で育つにつれ、居つくようになります。
社会や親の価値観が勝ち犬の声で、
負け犬の声が自分の本音や自分の価値観であるなら
勝ち犬の声だけを聞いていたら、一生負け犬はほえ続けることになります。
本当の自分の声(価値観)を受け入れた時、初めて2匹のゲームは終了します。
負け犬の方が実は勝ち犬なんですね!
ゲームはもうおしまいにしよう。
百武先生のワークショップが今年の秋ごろ金沢であると思います。
東京で受けたい方はこちらでどうぞ。
GNS(ゲシュタルト・ネットワークジャパン)
お勧めの1冊です
「気づきのセラピー ~はじめてのゲシュタルト療法~」
百武正嗣 著 春秋社発行
☆多くの方の人間関係で問題になる、「境界線」についてもわかりやすく書かれています。
境界線(バウンダリー)を知るだけで、ずっと楽になる人間関係もたくさんあります。